虫歯の原因菌は口の中に摂り込まれた糖分をエサにして分解する際に酸を産出します。口の中が酸性になり、歯が溶けやすい環境になり脱灰(だっかい)を起こします。これが虫歯の始まりです。しかし、酸を中和したり殺菌効果を働かせる唾液の作用によって、酸性に傾いた口内を中性に戻してくれます。口内が中性に戻るまでには約1時間程度かかるといわれており、間食が多いと口内がなかなか中和されず脱灰したままになって虫歯が進行しやすくなるのです。
食事は朝昼晩の3回、時間を決めて食べることを心掛けてみてくださいね。
「一口入れたら30回噛みましょう」と言われたことはありませんか?これは、よく噛むことで唾液腺が刺激されて分泌が促される効果につながります。殺菌効果や中和作用だでけなく、口内の自浄作用という自然な成功効果が生まれることで歯垢の形成を抑制することにつながる効果があります。
最大の虫歯予防といえば「歯みがき」です。食後すぐの歯磨きは、歯質が脱灰している状態で磨くことで歯面を傷つけるという意見もありました。しかし、食後時間が経過し過ぎると、口内が酸性の時間が長くなることと、歯垢が形成されて虫歯になってしまうことも考慮し、食後すぐに優しいタッチで歯みがきすることが推奨されています。
ポイントは「できるだけ口内が酸性である時間が短い」ことと「形成された歯垢をできるだけ口内に残らない丁寧な歯磨き」です。
毎日しっかり歯みがきしているという人も、磨き方が間違っていれば食べかすや歯垢が残ってしまい虫歯になってしまいます。歯面全体の汚れをくまなく落とすためには、ゴシゴシと大きく磨くのではなく小さく小刻みな微振動で1本1本丁寧に磨くようにしましょう。
もしも外出先で食後すぐに歯磨きできない場合は、うがいをしたり水を飲むだけでも駆使歯予防につながります。
歯ブラシでの清掃だけでは、口内の歯垢除去率は全体の60%といわれています。そこでデンタルフロスや歯間ブラシを併用し、歯ブラシの毛先が届かない部分(歯と歯の間や奥歯、歯並びがデコボコの部分など)を落とします。これで清掃効果は80~85%にアップするというデータもあるのです。
毛先の開いたハブラシでは、汚れは効率的に落とせません。また、開かないからと何カ月も同じ歯ブラシを使うのも不衛生です。歯ブラシは最低1ヶ月に1度の交換。もしくは1ヶ月経っていなくても、毛先が開いたら交換してください。
日常のデンタルケアとしてフッ化物配合の製品を活用すると、歯質強化や脱灰した歯の表面の再石灰化、歯垢の細菌の活動の抑制効果によって虫歯になりにくい歯になる効果があります。歯科医院で歯科専用のフッ化物塗布を受けたり、毎日の歯磨きに使用する歯磨き剤や洗口液にフッ化物配合のものを活用するとよいでしょう。
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