歯周病治療について
歯周病の初期症状を見落とさず
早期治療を心がけましょう
歯を支える骨や周辺組織に炎症が起き、破壊されてしまうことを歯周病と言います。歯周病は初期段階では自覚症状が出にくいため、気づけば中度～重度に進行していることがあります。歯ぐきから血が出る、腫れている、口臭がする、歯が伸びた気がするなど当てはまるかたは歯周病の可能性がありますので、お早めに当院までご相談ください。
こんな場合はご相談ください
- 歯ぐきが腫れている
- 歯が伸びた気がする
- 歯ぐきから血が出る
- 歯ぐきが下がってきた
- 口臭がする
- 歯が抜けてしまった
- 歯がグラつく
- 歯ぐきから膿が出る
当院の歯周病治療
高い専門性で全身の
健康も考えた歯周病治療
当院には、国際歯周内科学研究会に所属する歯科医師が在籍しており、歯周病治療を担当いたします。専門的な知識と経験を活かし、質の高い歯周病治療をご提供させていただきます。その他にも、歯科衛生士担当制による健康管理、糖尿病療養指導士による予防指導、管理栄養士による栄養指導など、全身の健康まで考えた体制を取っていますのでご安心ください。
国際歯周内科学研究会所属
糖尿病療養指導士
管理栄養士
名古屋市では、皆さんの口腔内の健康と歯科疾患の予防を目的として、歯科医院で歯周疾患検診を受けることができます。20歳・25歳・30歳・35歳・40歳・45歳・50歳・55歳・60歳・65歳・70歳・75歳・80歳の名古屋市民のかたは、保険証等で生年月日及び住所を確認のうえ、無料で受診できます。
治療内容
内科的治療
当院では歯周病治療において、内科的な治療にも力を入れています。位相差顕微鏡検査を活用して、口腔内細菌の情報を詳細まで取得し、その細菌除去に適した内服薬の処方などを行います。ご不明な点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
スケーリング
スケーラーという専用の器具を使用して、歯の表面に付着した歯石やバイオフィルムを取り除きます。初期段階の歯周病から中～重程度まで、さまざまな進行度合いに対応する治療方法であり、個人差はありますがスケーリング後1週間程度で歯ぐきの炎症が軽減する傾向にあります。
SRP
SRPとはスケーリングとルートプレーニングの略であり、歯周病治療の一種です。歯の表面や歯間、歯の根元に付着した歯石を徹底的に取り除くことで、歯周病の進行を止める効果が期待できます。また、歯面を滑らかにするため歯石の再付着予防もできます。
SPT
サポーティブ・ペリオドンタル・セラピーの略からSPTと呼ばれ、歯周病治療によって症状が安定した後に行う処置のことを指します。具体的には、スケーリングやルートプレーニング、口腔衛生指導、ポケット内洗浄などを定期的に行い、長期的な口腔内の健康維持を目指します。
定期メンテナンス
歯を支える歯周組織を長期的に維持するためには、定期的にメンテナンスを受けることが大切です。ご自宅で適切な歯みがきをする、食生活を改善するなど心がけるとともに、歯科医院での定期検診を活用して口腔内をメンテナンスしましょう。
内科的治療とは
| 患者さんの負担 | PCRと位相差顕微鏡による検査結果をもとに、歯周病菌を除菌するため3日間薬を服用いただきます。内科的治療では痛みはほぼありません。 |
|---|---|
| 治療期間 | 1ヵ月ほどを目安としていただければよいかと思います。 |
| 治療の再現性 | 術前PCR検査、薬の服用、歯垢・歯石の除去、術後PCR検査の順で行います。 |
| 期待できる効果 | 検査結果から適切な薬を内服しつつ、歯垢や歯石を除去します。精度高く歯周病菌を取り除くことができます。術前後でPCR検査を行うことにより、治療の成果も確認しやすくなります。 |
| その他 | 術前の位相差顕微鏡とPCR検査をもとに薬を内服し、歯周病菌を除菌するため、従来の歯周外科処置よりも治療による痛みが少なく、高い治療効果を得られることが期待できます。 |
治療前
治療後
治療の流れ
01
位相差顕微鏡検査
歯周ポケットや歯ぐきの状態を確認し、レントゲン検査などの画像診断も合わせて行います。位相差顕微鏡を用いて菌を観察することで、患者さんの歯周病リスクも診断します。
02
リアルタイムPCR検査
お口の中に生息する微生物のうち、特に歯周病の原因となる5種類の菌がどれくらい存在するかを検査するために、PCR検査を行います。この検査結果をもとに、治療を実施する必要があるかを判断します。
03
お薬の処方・服用
検査結果より検出された原因菌に対し、効果的な抗生物質を処方しますので、服用ください。
04
お口全体のクリーニング
薬の服用による除菌後PMTCや歯石除去を行い、お口全体をクリーニングします。
05
術後のリアルタイムPCR検査
お薬（抗生物質）を服用後、再度PCR検査を実施します。また治療後は、口腔内の状態を長く安定させるためにメンテナンスに通っていただきます。
歯周病と全身疾患の関係
口腔内の健康から全身の健康まで
考慮して治療を進めます
歯周病は進行すると、菌が血流に乗って糖尿病などの全身疾患の原因となってしまうことがあります。
当院では歯科医師や糖尿病療養指導士のもと、
医科と歯科の両方の側面から患者さんの健康を守る方針で診療いたします 。
